轢かれそうになった私を助けてくれたのは、愛した彼ではなく、見知らぬ少年だった。傷心OLと訳アリ中3男子の逃避行が始まる。――7年間付き合った彼氏に、今日、フられた。大好きだったのに。結婚できると思ってたのに。…気を紛らわしたくて、私は彼を家に招いた。それがすべてのはじまりで…「私がこの子に希望をあげるんだ」――彼の痛みを知った私は、強く決意した。
「私と契約して頂ければ――狼さんを殺せます」罪深い男たちを断罪せよ。――レイプ動画撮影集団、「レイ撮」。私の親友を壊した、穢れた狼ども。目の前で犯される親友の姿は、今も脳裏に焼き付いて離れない。ある時、ついに奴らと再会し、親友の居場所を問い詰めると……。私は、奇妙な赤林檎・メイジーと契約を交わし、奴らを殺すことを決断した。――狼さんの魂って、なんて――罪深いのかしら。
不倫なんて、反吐が出るほど嫌いだったのに。隣に住む幼馴染の喘ぎ声が、壁を隔てて聞こえてくる…異常な興奮を自覚した俺は――探偵という職業柄、人のセックスなんて嫌というほど見てきた。不倫するような奴は、人の気持ちも、リスクも考えられない…不倫なんて、自分とは無縁の行為…そう、思っていたんだ。……ある日隣に引っ越してきた幼馴染は、俺の初恋の相手だった。壁の向こうから響いてくる嬌声に、俺の心は激しく揺さぶられ――
あの踏切の遮断機が下りて、平穏な日々に幕が下ろされた。彼女の影を追い求め…気付けば、僕の視界は醜く歪んでいて――僕には大好きな彼女がいた。彼女との日々は平凡で幸せだった。彼女といる時間は好きで、彼女を喜ばそうと、あれこれ考えるのが日課だった。そんな日々はずっと続くと思っていた。そんな日々をずっと続けて行こうと思っていた。そんな日々は――ある日、肉塊になった。